クラウド(Cloud)

クラウド(cloud)

クラウドとは

クラウド(クラウドコンピューティング)はコンピュータの利用形態の 1 つで、利用者がサーバーやネットワーク機器などを持っていなくても、インターネットを通じてそれらのリソースや、そこで運営されているサービスが利用できる仕組み、またはその概念を指します。

インターネットが普及していなかった時代は、会社の情報システムのハードウェアは社内、または会社が所有する施設内で管理されていました(このような運用形態を「オンプレミス」と呼びます)。

しかしブロードバンド(高速で大容量のデータ通信が可能な通信網)の発達とともにインターネットが普及し、現在では様々なサービスがインターネット経由でパソコンやスマートフォンなどから利用可能です。

例えば Gmail や Amazon EC2 は、多くの企業や個人が利用していますが、これらは Google や Amazon が自社のデータセンターで管理・運用しており、利用者はデータがどこにあるのかがわかりません。

このように実体がどこにあるのかわからないまま、インターネットを通じて利用するサービスが、クラウド(クラウドサービス)です。

インターネットでシステムに接続

現在はインターネット経由でどこからでもシステムに接続できる

クラウド(クラウドコンピューティング)という言葉は、Goole の CEO だったエリック・シュミット氏が、2006 年にアメリカで開催された Search Engine Strategies Conference の中で使ったのが最初とされています。

クラウドを支える仮想化技術

クラウドは仮想化技術によって支えられています。

仮想化ソフトによって物理サーバーの領域を区切り、複数の利用者に仮想的に個別のサーバー環境を提供するのが仮想化技術です。

仮想化技術そのものは VPS でも利用されており、目新しいものではありませんが、VPS では一台の物理サーバー内を仮想化しているのに対して、クラウドでは複数台の物理サーバーを仮想化しているのが最大の違いです。

VPS と同じく一台の物理サーバーを仮想化して、クラウドと称しているサービスもあります。
VPSとクラウドの違い

複数台の物理サーバーを仮想化し、仮想サーバー同士で複数台構成に対応できるクラウド

クラウドでは複数台の物理サーバーのリソースを、1 つのシステムとして利用可能になったことで、拡張性(スケーラビリティー)や柔軟性は劇的に向上しました。

VPS(Virtual Private Server / 仮想専用サーバー)

2017.05.22

クラウドの技術的な分類(IaaS、PaaS、SaaS)

クラウドを技術的に分類する用語として「IaaS(イアース/アイアース)、 PaaS(パース)、 SaaS(サース)」があります。

詳しくは過去の記事をご覧ください。

IaaS、 PaaS、 SaaS

2017.05.18

IaaS(イアース/アイアース)

IaaS(イアース/アイアース)

IaaS(イアース/アイアース)は、インフラを提供するクラウドサービス

IaaS(イアース/アイアース)は「Infrastructure as a Service」の略で、インフラを提供するクラウドサービス。

CPU、メモリ、ディスクなどのリソースを必要なときに、必要な分だけ利用できるのが特徴。

IaaS の具体例としては、次のようなサービスが挙げられます。

PaaS(パース)

PaaS(パース)

PaaS(パース)は、プラットフォームを提供するクラウドサービス

PaaS(パース)は「Platform as a Service」の略。

Platform(プラットフォーム)とはシステムやアプリの開発基盤のことで、それらをインターネット経由で利用できるクラウドサービスが PaaS です。

PaaS の具体例としては次のようなサービスが挙げられます。

SaaS(サース)

SaaS(サース)

SaaS(サース)は、ソフトウェアを提供するクラウドサービス

SaaS(サース)は「Software as a Service」の略。

ソフトウェアを従来ののようにパソコンにインストールすることなく、ブラウザを使ってインターネット経由でアクセスして、すぐに利用できるクラウドサービスが SaaS です。

SaaS の具体例としては次のようなサービスが挙げられます。

クラウドの運用形態による分類

クラウドの運用形態は、次の種類に分類できます。

パブリッククラウド

パブリッククラウドはサーバーのリソース(CPU、メモリ、ディスク)などを提供するサービスです。

普段は最小構成にして運用費を抑え、必要なときだけ大規模構成にして大きな負荷を処理するという、従来のホスティングサービスでは不可能だった柔軟な使い方ができます。

ソーシャルゲームのように運用規模がどこまで大きくなるかわからない場合にも、上限をほとんど気にすることなく拡張が可能です。

パブリッククラウド(Public Cloud)

パブリッククラウドはサーバー構成の拡張・縮小が自由自在

パブリッククラウド(Public Cloud)

2017.06.13

プライベートクラウド

物理サーバーを仮想化して利用するところはパブリッククラウドと同じですが、環境を不特定多数の利用者と共有せず、特定の利用者が専有するのがプライベートクラウドです。

プライベートクラウド(Private Cloud)

2017.06.14

プライベートクラウドには大別して、「ホスティング型」と「オンプレミス型」があります。

ホスティング型プライベートクラウド

ホスティング型プライベートクラウドは、パブリッククラウドの一部の領域を特定の利用者向けに区切って提供するものです。

安全性を高めつつ、限られた範囲の中でパブリッククラウドのメリットであるリソースの柔軟性や拡張性を活用できます。

ホスティング型プライベートクラウド

パブリッククラウドの一部領域を専有できるホスティング型のプライベートクラウド

オンプレミス型プライベートクラウド

オンプレミス型プライベートクラウドは、物理サーバーやネットワーク機器を利用者側で用意し、クラウド環境を構築するものになります。

自社の施設、またはデータセンターで借りた専用スペースに機器を設置して運用するため、安全性の高さはもちろん、より自由な設計や運用が可能です。

通常、パブリッククラウドは複数台の物理サーバーを仮想化しますが、オンプレミス型プライベートクラウドの場合は 1 台のサーバーだけを仮想化して利用することもあります。

オンプレミス型プライベートクラウド

利用者が用意した物理サーバーを仮想化するオンプレミス型のプライベートクラウド

ハイブリッドクラウド

パブリッククラウドプライベートクラウドなどを組み合わせるのが、ハイブリッドクラウドです。

パブリッククラウドの拡張性を備えつつ、重要なデータだけはプライベートクラウドやオンプレミスの環境で運用するなど、設計の自由度や費用対効果の高い運用方法といえます。

ハイブリッドクラウドでは、様々な組み合わせが可能です。

ハイブリッドクラウドの様々なパターン

ハイブリッドクラウドには様々な組み合わせがある

ハイブリッドクラウド(Hybrid Cloud)

2017.06.15

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