専用サーバー(Dedicated Server)

専用サーバー

専用サーバー(専用サーバーサービス)とは

専用サーバー専用サーバーサービス)は、契約者に対して物理サーバーを 1 台まるごと提供するホスティングサービス(レンタルサーバーサービス)で、次のような利点があります。

  • CPU、メモリ、ディスクなどの能力を契約者が占有できる
  • ソフトウェアを自由に選び、インストールできる
  • アクセス負荷など他の契約者の影響を受けない

反面、利用するためにはある程度の技術力が必要となり、VPS共用サーバーのような物理サーバーを複数の契約者で共有するサービスと比べて利用料金は高めです。

専用サーバー

物理サーバーを1台まるごと専有できる専用サーバーサービス

物理サーバーに OS やミドルウェアなどがインストールされたものだけを利用するサービス(セルフマネージド)以外に、障害の一次切り分けやソフトウェアのインストール代行など、より手厚いサポートを加えたマネージドサービスを提供するホスティング会社もあります。

マネージドサービスの内容はホスティング会社によって異なり、サービス名にマネージドという言葉を含んでいなくても、他社のマネージドサービスなみにサポートが手厚い場合もあるため、実際のサポート範囲を知ることは簡単ではありません。

また専用サーバーの初期設定はホスティング会社によって異なり、root 権限があっても一部サービスを制限している場合があるなど、サービスの自由度にも差があり、専用サーバーサービスの全容を知ることを難しくしています。

専用サーバーのマネージドサービス

専用サーバーサービスに手厚いサポートを加えたマネージドサービス

専用サーバーの価格帯

2017 年 5 月現在、Serverzine が選んだ国内の主要ホスティング会社が提供する 25 の専用サーバーの最低価格の分布は次のとおりです。うち、セルフマネージドが 17、マネージドが 16 で、いずれか一方だけ、または両方のサービスを提供している会社があります。

専用サーバーの最低価格(原則、税別)提供されているサービス数(セルフマネージド)提供されているサービス数(マネージド)
〜 5,000 円13
5,001 円〜 10,000 円32
10,001 円〜 20,000 円52
20,001 円 〜 30,000 円63
30,001 円 〜 50,000 円03
50,001 円 〜 100,000 円12
不明11
  • 原則として税別の価格ですが、ウェブサイト上で税を含むかどうかが明確になっていないサービスは、表示価格を税別という扱いにしています。

セルフマネージドは 10,001 〜 30,000 円のサービスが多く、マネージドはあらゆる価格帯に均等に分布しているとわかりました。

上記は月額の価格比較ですが、ほとんどのサービスで別途、初期費用が必要です。初期費用は過半数のサービスが 50,000 円以上で、高額なものでは 150,000 円以上となっています。

ただしサービスの内容は、セルフマネージド、マネージドともに大きな違いがあるため、価格だけではサービスの価値は判断できません。

専用サーバーで利用されている OS(Operating System)

国内の専用サーバーサービスで利用できる主な OS は次のとおりです。

Serverzine の独自基準で選定している国内の主要ホスティング会社が提供している専用サーバーサービスを確認したところ、25 のサービスのうち 20(80 %)が CentOS を提供していました(2017 年 5 月現在)。

国内専用サーバーサービス向けのOSシェア

国内主要ホスティング会社の専用サーバーサービスのうち80%がCentOSを提供(Serverzine 調べ)

オープンソースの Linux OS は無料・無保証ですが、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)は Red Hat 社が様々なハードウェアで動作検証を行い、セキュリティ対応が行われているため、有料ながら信頼性が高く、特にビジネス利用に最適です。

CentOS は RHEL のクローン OS で同じ信頼性を持ちながら 、無料で利用可能。元々は有志(ボランティア)によって開発が続けられてきた CentOS ですが、2014 年 1 月には Red Hat 社が支援を行うことを表明し、信頼度が上がりました。

Linux 系 OS 以外では Windows Server が多く、主要ホスティング会社の 12 のサービスで提供されています。

専用サーバーのコントロールパネル

国内の専用サーバーサービスで利用できる主なコントロールパネルは次のとおりです。

調査した 25 のサービスのうち、Plesk を採用していたのは 9 で最多、独自開発のコントロールパネルも 8 とほぼ同等という結果でした。

Plesk は Windows や Mac の OS のようにグラフィカルな画面(GUI = Graphical User Interface)でサーバーを管理できるコントロールパネル(ソフトウェア)です。

専用サーバーはコマンドラインで操作できるため、GUI は必須ではありません。また、Windows Server は、通常はリモートデスクトップで管理を行います。

コントロールパネル(Control Panel)

2017.05.26

専用サーバーの回線

回線の説明でよく聞くのが「バックボーン」「帯域」「転送量」というキーワード。

ホスティングサービスにおけるバックボーンとは、データセンター、ISP(Internet Service Provider)、IX(Internet Exchange = 相互接続点)などを結ぶネットワーク回線のことを指します。

バックボーンはホスティングサービスの根幹となる部分なので非常に重要ですが、増強などは事業者側が行っており、サーバー利用者はそれほど意識する必要はありません。

帯域は回線速度を示すもので「bps(bit per second)」という単位が使われ、10bps なら 1 秒間に 10bit、100bps なら 1 秒間に 100bit というように、速度があがれば同じ 1 秒間により多くのデータが送信可能という意味になります。

回線速度を示すといっても、帯域の数値があがればデータがすぐに届くというわけではありません。

帯域

帯域の速度があがると、同じ時間により多くのデータを送れる

転送量はサーバーとデータ送受信を行ったときの容量で byte という単位が使われます。1MB、1GB のようにパソコンのファイル容量を扱うときと同じ単位です。

気を付けておきたいのが帯域制限。例えば帯域が 1Mbps でも実際にはそれ以上の速度を出せる場合と、制限がかけられていて 1Mbps を超えられない場合があります。

このような違いは、突発的なアクセス集中が発生した際に大きな差になるため、大変重要です。

帯域 / 帯域幅(Bandwidth)

2017.05.12

主なハードウェアベンダー

専用サーバーサービスで利用される物理サーバーは大手メーカー製がほとんどですが、at+link のように自社でサーバーを設計・開発しているホスティング会社もあります(at+link では富士通製のサーバーも提供しています)。

電源を投入したら 24 時間稼働し続ける専用サーバーサービスにおいては、当然、物理サーバーは信頼性の高いものを利用する必要があります。同様にソフトウェアが問題なく動作することも重要。

Red Hat 社は主要なハードウェアベンダーが提供する物理サーバーで OS の検証を行っているので、同社が認めたハードウェアに RHEL をインストールすれば安定稼働が期待でき、利用者にとっても大きな利点となります。

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