独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とは

経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構IPA = Information-technology Promotion Agency, Japan)は IT に関して技術的・人的な側面から基準などを提供し、日本の経済社会活動の安全性や信頼性の基盤構築などを目的に 2004 年(平成 16 年)に設立された独立行政法人です。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)

独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」という。)は、我が国の社会生活に不可欠な基盤となっているITについて、技術的、人的側面から基準及び基準に基づく評価の仕組みを提供し、情報処理の高度化及びITの質の向上を推進することによって、我が国経済社会活動の安全・信頼・安定を支える基盤を構築することを目的として、平成 16 年1月に独立行政法人として設立された法人である(前身:旧情報処理振興事業協会)。

経済産業省ウェブサイト「独立行政法人の業務・組織全般の見直しについて/情報処理推進機構(PDF)」からの抜粋

情報処理推進機構(以下、IPA)は脆弱性に関する最新情報の提供や IT の基礎知識を確認できる各種試験を実施するなど、ウェブ制作者の業務にも密接に関係する活動を行っています。

情報処理推進機構(IPA)の具体的な活動内容

IPA の主な活動内容は次のとおりです。

  • 情報セキュリティに関する情報や相談窓口などの提供
  • 情報処理システムの信頼性向上
  • 未踏事業の実施
  • 情報処理技術者試験などの実施
  • 国際標準の推進

情報セキュリティに関する情報や相談窓口などの提供

ウェブ制作者にとって、特に重要なのが IPA の情報セキュリティに関する活動。

IPA の情報セキュリティのページでは、重要なセキュリティ関連の情報を提供しており、例えば 2017 年 には Adobe Reader や Acrobat、Microsoft 製品、WordPress などの脆弱性対策について掲載。

脆弱性のニュースは IT 系の情報サイトなどでも報じられますが、国が所管する IPA から出てくる情報は信頼性も高く、RSS もあるので登録しておけば常に最新情報をプッシュ配信してくれます。

情報処理システムの信頼性向上

IPA/SEC(IPA 技術本部に属するソフトウェア高信頼化センター(SEC = Software Reliability Enhancement Center)では、安全・安心な IT 社会の実現、産学官を結ぶ拠点として、日本の産業的競争力を支える役割を担っています。

現代社会ではパソコンやスマートフォン、自動車、家電など、様々なものがソフトウェアが制御する情報システムによって動いており、例えば、現在の自動車 1 台に搭載されているソフトウェアの数は、スペースシャトル約 60 機分にもなるそうです。

IPA/SEC では、そのようなシステムを構築するときに重要なソフトウェアの設計・製造・運用に関するガイドやツールなど様々な情報を提供。

YouTube で配信されている IPA/SEC の活動内容を説明する動画は、イラストを多用し、とてもわかりやすいものになっています。

ウェブ制作会社(ウェブ制作者)によってはアプリ制作も行っている場合があり、ソフトウェアの設計や運用に関する情報は無関係ではない場合もあるでしょう。

未踏事業の実施

IPA では未踏事業として、IT 分野における優秀な人材の発掘や育成、未踏アドバンスト事業として IT を活用した革新的なアイデアやプロトタイプを持って起業・事業化への関心の高い人材の公募などを行っています。

アイデアが採択されると、国から与えられた 9 ヶ月間に最大で約 200 万円の支援を受けられ、自身が作りたいものを作ることができ、成果物の権利はすべてクリエイターに帰属。

ものづくりを行う過程で IT 分野を牽引する産学の優秀な人材がプロジェクトマネージャーとして関わるため、人的な支援やつながりも期待できます。

ウェブブラウザ Lunascape も未踏事業で開発されました。

情報処理技術者試験などの実施

IPA では次の資格試験を実施。IT パスポート試験(i パス)や情報セキュリティマネジメント試験などは IT に携わる人の基礎力が確認できるものなので、ウェブ制作者が受験する価値は高いといえます。

IT を活用する人が対象の試験

情報処理技術者が対象の試験

  • 基本情報技術者試験(基本的な知識・技能)
  • 応用情報技術者試験(応用的な知識・技能)
  • IT ストラテジスト試験(高度な知識・技能)
  • システムアーキテクト試験(高度な知識・技能)
  • プロジェクトマネージャ試験(高度な知識・技能)
  • ネットワークスペシャリスト試験(高度な知識・技能)
  • データベーススペシャリスト試験(高度な知識・技能)
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験(高度な知識・技能)
  • IT サービスマネージャ試験(高度な知識・技能)
  • システム監査技術者試験(高度な知識・技能)

情報処理安全確保支援士が対象の試験

  • 情報処理安全確保支援士試験(安全な情報システムを設計・開発・運用するための情報セキュリティ関する知識・技能)

2017 年 4月現在の受験手数料は、いずれの試験も 5,700 円(情報処理技術者試験は消費税込み。情報処理安全確保支援士試験は非課税。)。

各試験の詳細については、IPA の情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験のページをご覧ください。

国際標準の推進

IPA の国際標準推進センターでは、IPA における国際標準に係る各種事業を推進。

政府や官公庁のシステムでは、住民情報で扱われる人名などに含まれる従来のフォントでは扱えない文字に対応するため IPA フォントを開発・公開。

日本で開発されたプログラム言語 Ruby(ルビー)の国際標準化などを行っています。

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