ウェブ制作者が顧客用にサーバーを選ぶときのパターン

サーバー選びのパターン

ターゲットによって異なるサーバーの選び方

サーバーの選び方個人法人では異なり、さらに法人向けのサーバー選びには幾つかのパターンがあります。

今回はそのようなサーバーを選ぶ際の前提について考えてみました。

個人がサーバーを利用する場合

個人のサーバー選び

個人がレンタルサーバーを利用するのは、ブログの運営目的などが多いと考えられ、多くの人は安価な共用サーバーでも問題はないでしょう。

共用サーバーは仕組み的に物理サーバーを共有する他の利用者の影響を受けやすくなっていますが、最近は安価でも性能が高いサービスもあり、侮れません。

私が運営するブログは月間 7〜9 万 PV 程度で、過去に Google Analytics のリアルタイム計測で 800 を超えたこともありますが、月 1,000 円の共用サーバーでもまったく問題はありませんでした。

同じ価格帯のすべての共用サーバーでこのような負荷に耐えられるかどうかはわかりませんが、少なくとも最近の共用サーバーの性能の高さを示す一例にはなるでしょう。

法人がサーバーを利用する場合

法人のサーバー選び

法人がレンタルサーバーを利用する場合は、様々なパターンが考えられます。

例えばアクセスの少ない会社案内のウェブサイトでも、セキュリティポリシーによって共用系のサービス(共用サーバーVPS など)は認められず、専用サーバーしか選べないことがあります。

個人情報を扱わないウェブサイトであれば共用サーバーが認められることもありますし、共用型のサーバーでも VPS のように仮想的に空間が別になっていれば問題なしとされる場合も。

企業がデータセンターやサーバールームを持っていて、その中のサーバースペースを利用することもあるなど、法人向けのサーバー選びは一様ではありません。

顧客側、ウェブ制作者側、どちらがサーバーを選ぶか

法人の場合、企業規模が大きくてもウェブサイトをほとんど活用していないこともあれば、小規模でもウェブへの投資規模が大きいこともあります。

そのため、必ずしも企業規模や業種だけで法人が利用するサーバーの種類が決まってくるわけではありません。

本記事ではウェブ制作者の視点で、法人のサーバー選びを顧客側が行う場合と、ウェブ制作者側が行う場合にわけて考えます。

顧客側がサーバーを選ぶ場合

顧客側がサーバーを選ぶ場合

顧客側がサーバーを選ぶ場合は、次のようなパターンが考えられます。

  • 顧客が保有する施設内のサーバースペースを利用する
  • 顧客が利用中のレンタルサーバーを利用する
  • 顧客の指定条件に合うレンタルサーバーを利用する

顧客が保有する施設内のサーバースペースを利用する

顧客が自社でデータセンターやサーバールームを持っている場合、そのスペースをウェブサイト用に提供されることがあります。

この場合はサーバー側の負荷分散やセキュリティについては顧客側で管理できていると考えられるので、ウェブ制作者側はそれらについてはほとんど考えることはありません。

このような場合はサーバーに関してはほぼ選択の余地は無く、仕様に合わせてウェブサイトを構築することになります。

顧客が利用中のレンタルサーバーを利用する

顧客がレンタルサーバーを利用中の場合、幾つかのパターンが考えられます。

例えば顧客が大規模構成のレンタルサーバーやクラウドなどを借りている場合。

ウェブ制作者はその中のスペースを提供されて、ウェブサイトを構築することになるでしょう。

共用サーバーで単体のウェブサイトを運用しているような場合は、サーバーへのアクセス権を共有してもらうことが多いと考えられます。

サーバーが特定のウェブサイト用で、顧客側にそのサーバーにこだわる理由がなければ、提案によってサーバーを変更できるかもしれません。

顧客の指定条件に合うレンタルサーバーを利用する

顧客の社内で外部サービスに関しセキュリティポリシーなどが定められていて、その基準に合致するレンタルサーバーの利用を求められる場合があります。

条件に適合すれば、どのサーバーを使ってもよいため、他のパターンと比べて少し自由度が高いです。

ウェブ制作者側がサーバーを選ぶ場合

ウェブ制作者側がサーバーを選ぶ場合

ウェブ制作者側がサーバーを選ぶ場合は、次のようなパターンが考えられます。

  • ウェブ制作者が借りているサーバースペースを提供する
  • ウェブ制作者側がレンタルサーバーサービスを選ぶ

この場合、最初に責任分界点やサーバーの限界をきちんと伝えておかなければ、アクセス集中やサーバーの不具合などでウェブサイトが見られなくなったときに責任を問われるリスクがあり、注意が必要です。

サーバー停止のリスクについては以前も書いたとおりで、事前に伝えていても有事の際に問題になることもあるため、ちょっと大げさと思われるぐらいに強調しておくのが、ちょうどよいかもしれません。

ウェブ制作者はサーバー停止のリスクをどうやって顧客に伝えればよいのか

2017.06.20

ウェブ制作者が借りているサーバースペースを提供する

ウェブ制作者が、自身で専用サーバーVPS などを契約し、複数の顧客のウェブサイトを構築・運営することがあります。

使い慣れたサーバーで顧客のウェブサイトを管理でき、不具合の発生時に状況を把握しやすいことに加えて、サーバー費用を抑えやすいことなどがメリットです。

ただし 1 台のサーバーで複数のウェブサイトを管理している場合、特定のウェブサイトへのアクセス集中や、物理サーバーの不具合などにより、管理している全ウェブサイトに影響が出るリスクがあります。

ウェブ制作者側がレンタルサーバーサービスを選ぶ

ウェブ制作者側でおすすめのレンタルサーバーを選ぶことができるため、使い慣れたものであればウェブサイトの構築・管理がしやすくなります。

顧客によって異なるレンタルサーバーを選ぶ場合、種類が多すぎると管理負荷が高くなる恐れがあり、要注意です。

前提条件によって法人向けのサーバー選びは大きく変わる

改めて本記事で伝えてきたサーバー選びの分類を見てみましょう。細かいと思われるでしょうか?

  • 個人がサーバーを利用する場合
  • 法人がサーバーを利用する場合
    • 顧客側がサーバーを選ぶ
      • 顧客が保有する施設内のサーバースペースを利用する
      • 顧客が運用中のレンタルサーバーを利用する
      • 顧客が指定するレンタルサーバーを利用する
    • ウェブ制作者側がサーバーを選ぶ
      • ウェブ制作者が借りているサーバースペースを提供する
      • ウェブ制作者側がレンタルサーバーサービスを選ぶ

今回お伝えしたのはウェブ制作者が顧客向けのサーバー選びを行う際の、ほんの触りの部分です。

実際にはもっと様々なことを勘案して最適なサーバーを選ぶことになりますが、それらについては今後また詳しく書いていきます。

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