共用サーバー(Shared Server)

共用サーバー

共用サーバー(共用サーバーサービス)とは

共用サーバー(共用サーバーサービス)は、物理サーバーを複数の契約者に提供するホスティングサービス(レンタルサーバーサービス)です。

「レンタルサーバー」はサーバーをレンタルするサービスの総称ですが、共用サーバーのことをレンタルサーバーと呼ぶ場合もあります(共用サーバーをレンタルサーバーと称しているホスティング会社もあります)。

共用サーバー

複数の利用者がサーバを共有する共用サーバーサービス

共用サーバーには、次のような利点があります。

  • 安価なサービスが多い
  • あらかじめ複数のソフトウェアがインストールされている
  • サーバー管理の大部分をホスティング会社に任せられる

共用サーバーの特徴として価格の安さがあり、主に個人向けとして月額料金 100 円前後の格安サービスも提供されています。

すべての共用サーバーが安さだけを売りにしているわけではなく、性能や機能、サポートの手厚さなどを付加価値とするサービスもあり、それらは法人にとっても利用価値の高いものです。

Serverzine が選んだ国内の主要ホスティング会社の中には、最低料金が月額 3,000 円を超えるサービスを提供している会社もありますが、法人が利用するサービスと考えれば十分に安価といえます。

また共用サーバーは、サーバー管理の大部分をホスティング会社に任せることができ、利用者にとっては費用対効果の高いサービスです。

一方で自由にソフトウェアをインストールしたり、ミドルウェアをカスタマイズしたりということはほぼ不可能。

複数の利用者が物理サーバーや回線を共有するという仕組みから、特定の利用者がサーバーに負荷をかけたときにその影響を受ける可能性があります。

負荷に強い共用サーバーもあり、月額 1,000 円のサービスで運営しているウェブサイトに突発的なアクセス集中が発生し、Google Analytics のリアルタイムで 800 を超えたことがありましたが、ウェブサイトは問題なく表示され、ホスティング会社からも警告などはありませんでした。

共用サーバーの価格帯

共用サーバーの価格

共用サーバーの最低価格は1,001円から2,000円のものが多い

2017 年 5 月現在、調査対象の 36 の共用サーバーの最低価格の分布は次のとおりで、501 円〜 2,000 円のサービスが過半数を占めるとわかりました。

共用サーバーは価格競争が限界に達しており、下表の価格分布がすぐに大きく変動することはないと考えられますが、淘汰されるサービスは出てくるかもしれません。

実際、3 つのサービスが新規受付を終了していることがわかり、調査対象から外しました。

共用サーバーの最低価格(原則、税別)提供されているサービス数
〜 100 円2
101 円〜 500 円8
501 円〜1,000 円10
1,001 円〜 2,000 円11
2,001 円 〜 3,000 円1
3,001 円 〜4
  • 複数年契約(最高で 3 年契約)したときの、月あたりの価格も含まれます。
  • 原則として税別の価格ですが、ウェブサイト上で税を含むかどうかが明確になっていないサービスは、表示価格を税別という扱いにしています。
  • 無料サービスは、調査対象外としています。

共用サーバーで採用されている OS(Operating System)

国内の主要ホスティング会社が共用サーバーに採用している OS に関しては、約半数が不明でした(推測できるものもありましたが、記載がないものは不明としました)。

わかった範囲では 36 のサービス中、Linux 系が 18、Windows が 2 という結果でした。

共用サーバーは価格競争が激しく、ホスティング会社は固定費を抑える必要があるため、不明のものもほとんどが無料で利用できる Linux と予想されます。

共用サーバーの OS提供されている数
Linux(ディストリビューション不明)10
CentOS6
Turbolinux1
FreeBSD1
Windows Server2
不明18
  • サービス数 36 に対して OS 数が 38になっているのは、2 つのサービスで 2 種類の OS が提供されているためです。

共用サーバーのコントロールパネル

サーバーを操作するために利用するコントロールパネルは、過半数が独自開発。有料のコントロールパネルとしては、Plesk がもっとも多く利用されていました。

コントロールパネルの種類利用されている数
独自開発22
Plesk4
cPanel1
その他1
不明8

コマンドラインで操作できない共用サーバーサービスにとって、コントロールパネルは利用者の使い勝手に大きく関わる重要なものです。

独自開発のコントロールパネルは、ホスティング会社の考えをそのまま反映できるなど、自由度は高くなります。

しかし開発には多くの時間と費用が必要で、また使い勝手の良し悪しに関しては設計を行うホスティング会社のセンス次第です。

Plesk のような外部企業が開発する有料コントロールパネルなら、ホスティング会社はサーバーにインストールするだけで利用者にコントロールパネルを付与できるため、開発費用がかかりません。

ただしライセンス費用が必要となり、 仕様変更やサポートポリシーの急な変更など、開発元の方針には逆らえず、利用者に不便を生じさせる恐れがあります。

コントロールパネル(Control Panel)

2017.05.26

共用サーバーの回線

共用サーバーの回線は、一般的に転送量で示されます。転送量とは、サーバーと送受信したデータの合計サイズのことです。

ほとんどの共用サーバーが、転送量には「無制限」または「追加課金なし」などと記載しています。

転送量無制限とは、どれだけでも使ってよいという意味ではなく、「明確な制限を定めていない」という意味を示すことが多いようです。

また課金なしとは、送受信の量が多い場合も追加費用などは必要ないという意味になります。

共用サーバーでは、非常に多くの利用者が物理サーバーや回線を共有するため、一部の利用者が負荷をかけると、それらを共有する他の利用者にも影響が出る可能性があるため「どれだけでも使ってよい」ということにはなりえません。

回線は共用サーバーでは転送量、専用サーバーでは、帯域で示されることが一般的ですが、示しているものは同じです。より深く理解するために帯域について説明した記事もご覧ください。

帯域 / 帯域幅(Bandwidth)

2017.05.12

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